BiFilter (Free.VST)
見ればわかる、フィルタープラグインですね。
パネルデザイン自体もハードウェア的で、設定項目が少なく非常にわかりやすいフィルター。
わかりやすいが多彩なマルチタイプってことで、どんなフィルタータイプがあるのかからレビューしていきたいと思います。

タイプはまず、ローパス・ハイパスだけで数種類あり、バンドパス・ノッチ辺りの定番はしっかり網羅。
まずこれだけで、特に飛び道具的ではなく「普通にフィルターとして使える」プラグインであることがわかります。
それからEQ的に使えるベースブーストやローシェルフ・ハイシェルフなどのタイプがあって、フォルマントなんかもあります。
そこからだんだんマニアックになっていって(笑)Combo、AM、FM…そしてMoogなど。
全部で45タイプかな? 数えるのも面倒臭いぐらい揃ってます。

そして肝心のサウンド面。
基本的にしっかりとよく利きます。あと操作に対しての反応も滑らかで良好。
カットオフフリーケンシーも広い範囲で使えるので、様々なソースに対応出来るフィルターだと思います。
レゾナンスを上げていけばもちろん発振。
先に述べましたがタイプが豊富で、しかもそれぞれにちゃんとキャラクター(質感の違い)が感じられます。
私にとっては、サウンドの微調整というより積極的な音作りに使いたくなるフィルター。
特にドラムループの質感を作り込んでいったりするのに重宝しそうです。
質感ということにおいては、実はBiFilterには「Drive」というセクションで歪み系エフェクトが数種類搭載されています。
しかしまぁこれはどれも似たような歪みに感じますし、深くかけるとかなり音が壊れてしまうので、あくまで浅めに隠し味程度に使うほうが活かせるかもしれません。

オリジナルサウンドループをBiFilterでこねくり回してみたデモソングをコチラに。
サウンドループの素の音がわかんねぇよってツッコみをいただくかもしれませんが、まぁ雰囲気だけ感じてもらえれば。
さて、ざっとレビューしてみましたこのBiFilter。
タイプが豊富で利きもしっかりしているので、かなり戦力になるプラグインだと思います。
オーソドックスなフィルターとしての使用から、マニアックなフィルタリングでの音作りまで広く使えそう。
ついでに余計な機能がなく非常に扱いやすいという点も○。負荷も軽いです。


Home