DSK Brass (Free.VSTi) |
サンプルプレイバック(恐らく)方式のブラス音源。 dllを見ると40MB近い容量を持っています。 これ、まず驚かされるのが音色の数でして サックス・トランペット・トロンボーン・チューバ・ホルン・セクションになった音色など各種取り揃えている上に トランペットであればスタッカート、ミュートなどさらに細かくバリエーションを持っていまして、合計の音色数は23にもなります。 楽器を切り替えるとそれぞれ画像が表示されてわかりやすいですし、一応ADSRやエフェクトまで取り揃えている充実仕様です。 肝心の音のほうですが、意外と言っては失礼かもしれませんがかなりマトモ。 結構生々しい良い音になっています。 音域ごとに複数サンプルを割り当てているようでして、若干ながら切り替わりが気になる部分はあるものの概ね自然。 ベロシティに対する音色変化はないようですが、フリーでここまでのクオリティの音が出せれば十分なのではないでしょうか。 使い方は選ぶかもしれませんが「無難に鳴るように」整理されてしまったGM音源にはない良さがありますので、あるいは混ぜて使うなどしても面白いかもしれません。 個人的な好みで言えば、トランペットなど気に入りました。 DSK Brass一台につきふたつの楽器を読み込めるので、トランペットとトロンボーンをオクターブで重ねて深めのリバーブでもかけて弾けばかなり気持ちいいです。 「Brass Ensenmble」と名付けられているセクションの音色は、キレイに重ねすぎているのか少々不自然に感じました。 アタックの鋭くないサンプルも多いように感じるので歌い上げる系のフレーズが向いているかもしれません。 音も良くてインターフェースも使いやすいので非常に使える音源だと思うのですが、ちょっと惜しいところを挙げると モノモード(とエンベロープをリトリガーしない設定)にした場合、急に音が不自然になるんです。 突然いかにも「強引にピッチ変えました」的な音になってしまうので、せっかくあるこのモードも使いにくいですね。 その他個人的にはフランジャー&ディレイよりもEQのほうがいいかなと思った等多少ありますが、基本的にはとても魅力的なプラグインだと思います。 ●サンプルソング(DSK Brassにはリバーブ使用) |