GrooveSynth |
SONAR5/6、またはProject5などにバンドルされているRoland製のPCM音源。 アコースティック系からシンセ系、ドラムキットまで一通りを網羅する音色ライブラリを持っています。 公式の解説によると「ダンス・シーンには欠かせないRoland groovebox MC-303、MC-505ゆずりのサウンドを搭載。」とのこと。 いきなりですがこれは、チープですね。 音源としてのキャラクター云々以前に多分サンプリング周波数なんかのスペック的な音質が低いんだと思います。 なので音の線が細くヌケが悪い、言ってみればハチプロなど懐かしいRolandサウンド系。 搭載音色は多いですが、まず生音系は全く期待出来ません。 リアルでもないですし、やっぱり音質が悪いのでどうにも使えないと思います。 ピアノ、ストリングス、フルート、ブラス…この辺りはTTS-1のほうがずっとマシでしょう。 まだ救いがあるのがいわゆるシンセ系の音色です。 リード、ベース、パッドなどそこそこ揃っていて、正直これもチープなんですがリアルさを求められない分野なだけ使い方次第だと思います。 リードもベースも芯がなく軽い音なので、まだDreamStationや別のアナログシンセで作ったほうがいいと思いますが、ヒット音やスタック音、SFXなどはわりといいですね。 これらはアナログシンセで再現するにも情報量的にPCMのほうが有利だし、ローファイがカッコ良さに繋がる場面もなくはないので、まぁアリだと思います。 あとはやはり、ドラム音が豊富なのが魅力です。 いくつものキットを持っていて、TRシリーズの音色だったりボイスサンプル系まで収録しているので、ドラム音のバンクとして見ると悪くないです(そもそも音質が問題なので数あっても使えないヒトは使えないと思いますが…)。 ちょうどTTS-1が、基本的な楽器音はハイファイながらドラムキットのバリエーションやSFXには乏しい音源なので このGrooveSynthを導入すると補完し合うような関係になり、役に立つこともあるかと。 まぁ、音色バリエーションはあるものの音質に難アリなこの音源。 リアルで表現力豊かな音が要求される場面では使えないと思いますが、それほど音質にシビアでないダンス系などではセンス一発で使っていけるかもしれません。 シングルティンバーですが、負荷はかなり軽いので複数台立ち上げてこの音源だけで一曲仕上げることも可能です。 ●サンプルソング(音源はGrooveSynthのみ、エフェクト多用) 操作性とかの観点で言えば、機能がシンプルで何も難しいことはないので使いやすい音源です。 でもこのままだと面白くないので、どうせならアルペジエーターとか搭載して欲しかったですね。 |