GWAVE II (Free.VSTi) |
2オシレーターの、ヴァーチャルアナログ系シンセ。 インターフェースは大きいので縮小して表示させています。 配色は地味な感じではありますが、その分落ち着いていて見やすいインターフェースだと思います。 2オシレーターといっても各オシレーターで波形が5コ、つまり合計10コの波形が重ねられる強力な仕様を持っているんですね。 では基本機能から洗ってみたいと思います。 前述の通り、波形が10コまで重ねられるのがこのシンセの大きな特徴だと思います。 それもいわゆる「ユニゾン」のように同じ波形を音の厚みのために重ねられるだけのものではなく、当然それぞれ別の波形を選べて、ゲイン・ピッチも設定できます。 オシレーターシンクまでありますね。 この辺の特徴を見るとひとつ考えられる使用用途は、トランス定番「SUPERSAW」になるでしょうか。 5コまで波形を重ねられるオシレーターがふたつで、それぞれにアンプエンベロープ、フィルタ・フィルタエンベロープ完備。 一般的なVAに馴染んでいればためらうことなく操作できます。 その他に、LFOやテンポディレイ、モノモードなどの設定項目も用意されています。 音の特徴を掴むために、とりあえずプリセットを聴いてみます。 …が、僕がダウンロードした状態ではプリセットの数は少ない。この辺は仕方が無い部分ですね。 音としては強烈さや鮮烈さ、ワイルド感のような方向ではありませんがキレイで使いやすそうな音です。 波形ひとつひとつの耳当たりには新鮮さはなく、やはり波形を重ねて音を作ることでGWAVE IIの特徴が出るのだと思います。 用意されている波形の種類は一般的なアナログシンセ的なもの。 オシレーターの出音、フィルターの利き方等は素直で、インターフェースの良さも手伝って使いやすいシンセです。 特徴的な音を作ろうと思うと苦心することになるかもしれませんが、SuperSawやリード・ベースには普通に使えるでしょう。 個人的にはオシレーターシンクよりもパルス幅可変のほうが欲しかったところですがまぁ好みということで。 オシレーター部分で複雑に音を重ねた後も、マスター部にローパスフィルタとEQがあるので最終的な部分までサウンドに責任を持ちやすいです。 かなり気の利いた仕様ですよね。モノモードがあるのもありがたいところで、ビンテージアナログ系のサウンドもそこそこイケると思います。 GWAVEの仕様を活かすならば例えば僕が考えるのは オシレーターAでフィルタがだんだん閉じてくるSaw重ね系の音を オシレーターBでフィルタがだんだん開いてくるPulse重ね系の音を出して そのふたつが重なった音色に対する調整をマスターのフィルタ&EQで行いLFOとテンポディレイで味付け…なんて考え方とかでしょうか。 1台でもうまくやればとても立体的でゴージャスなサウンドが作れそうですよね。 ●サンプルソング というわけで、オシレーターの強力なこのGWAVE II。 物凄く斬新で強烈な音を出すか?というとそういうタイプではないのですが、とても使いやすいので良いシンセだと思います。 負荷はまぁまぁといった感じでしょうか。もちろん環境によって大きく違うとは思いますが10台とか同時起動するのはホストと心臓に悪い気もします。 ちなみにサンプルソングは、ドラムのループ以外全てGWAVE II。外部エフェクトはリバーブ等。 |
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