(独自のGUIなし)
JX10    (Free.VSTi)
お馴染みmda製のフリーウェア。
mdaということで独自のGUIはありません。
このJX10はシンプルながらも基本機能の充実したVAで、音そのものも結構しっかりしているという印象。

構成はいわゆるアナログシンセ的ですが、ひたすらにアナログ要素を、なんてタイプではなくて適度にデジタルと融合された感じです。
用意されたパラメーター群も、決して「この機能斬新だ!」と思わせてくれるものがあるわけではないですがアナログシンセとして使いたい時に必要になる部分はしっかりとおさえてあります。
オシレーター→フィルターの流れで音を作るんだという思想が理解しやすく、迷いなく向き合えるのもシンセとして重要な点かもしれません。

出音ですが、結構太くてしっかりしていて、粘りもある感じです。
個人的には、良い意味でそこそこ癖があると思います。
オシレーターもそうですが、フィルターの利きにとても粘りを感じるというか、アクがありますね。
ただのローパスフィルタなんですがここでかなり音に変化が加えられるので、シンセサイズの幅は狭くないです。

●サンプルソング
(ドラム以外JX10。エフェクトは空間系等)

このJX10、洒落たGUIもなく特別な変調機能が備わっているわけではないけど骨太な造りのオシレーターとフィルターでしっかりとシンセサイズが楽しめます。
動作が軽いですし、なかなか守備範囲も広いと感じました。

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