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PSYN II
とても多機能なヴァーチャルアナログシンセイサイザー。
オシレーターも4つも持ち、かつ各オシレーターで波形が5つまで重ねられます。
その他備えている設定項目が非常に豊富で、繊細なシンセサイズが行えるのが魅力です。

PSYN IIは設定項目がとにかく豊富なのですが、まずオシレーターからしてすごいです。
用意されている波形はサイン波、三角波、矩形波、ノコギリ波(UP/DOWN)、ノイズと基本的なアナログシンセのものですが
冒頭に書いたようなマルチウェーブオシレータ構造を持ち、しかも「Width」というパラメーターが矩形波以外にも適当出来るのでそれによって波形を変形させられ、ある種ウェーブシェイピングシンセサイザーのようにもなっています。

Psynwaves
※画像はノコギリ波のWidth0%-50%-100%の波形

しかも該当オシレーターと同じウェーブフォームを1オクターブ下で再生するサブ・オシレーターが個別に装備され、重厚な音作りにも対応する構え。
オシレーター1と2、そして3と4は互いにセットになっていて、クロスモジュレーション(Sync、Ring、FM2種)が可能です。
さらには各オシレーターのウェーブフォームの位相をコントロール出来るPhaseツマミなど、書いているとキリがないくらい細かい設定項目が用意されています。

ひとつの例としてオシレーターの解説をしましたが、他にもフィルターが2系統あり、並列でも直列でも使えるというセミモジュラー構造だったり
アサイナブルEGが5基、LFOが3基、エフェクトにはDRIVE、DELAY、MOD FXセクションを持ち、しかもエフェクトの各セクションもマルチモードという充実ぶり。

EGは6ステージの高機能なもので、ひとつのEGにつきふたつのモジュレーション先を指定出来ます。
ベロシティによる利きの強さの調節やディケイ・リリースなどのカーブの設定まで出来るのはホント細かいですね。
アタック-ディケイ-サスティンのフェーズをくり返すモードもあるので、LFO的にモジュレーションを加えることも可能です。
テンポシンク可能なLFOも複数のモードを備えていてアサイナブル。
このLFOは、スピードがもうちょっと早くなればなぁという感じが個人的にありましたが使いやすい良い物だと思います。
アウトプット部にはこれまた設定項目の細かいポルタメントや厚い音が作れるボイスユニゾンが用意されています。
ユニゾンはデチューン幅が設定可能な三重のもの。複数のオシレーターを利用すればSuperSawっぽいことも出来ます。

肝心の音の部分をプリセットから見ていくと、やはり豊富な機能を活かした音色変化のあるパッドや、複雑な倍音を持つ音色が多いです。
デジタルシンセらしく繊細に表情のついた音色は非常に魅力的ですね。
音の傾向としては、少々線が細い感がありますでしょうか。
波形を聴いても思ったのですが、少しノイジーになりがちで音の鮮烈さ、迫ってくるような強烈さには欠ける印象があります。
複雑な変調機構を持っている故難しいところなのかもしれませんが、素直な出音にもうちょっと迫力が欲しかったところでしょうか。
波形ひとつにローパスフィルターかけただけ、というようなシンプルな音色を作るよりも複雑な音色のほうが得意ですね。
まぁ一通りの音色は十分フォロー出来るので、PSYN IIだけでも一曲作るのに十分なくらいだと思います。

プリセットについてなんですが、色々なアイデアの盛り込まれた面白い音色が数多く用意されていて素晴らしいものの
どうやらエフェクトセクションを使ったプリセットがないんですね。
おそらく、まだ機能としてエフェクトが追加される前のVer.1で作られたプリセットをそのまま収録しているからなのではないかと思われますが
せっかくのプリセットがそのシンセの機能をフル活用していないというのもどうかと思いますし
そのことをよしとして世に送り出してしまうのも、ちょっとどうなんだろうと思わされました。
特にこのPSYN IIのように多機能でシンセに馴染んでいない人には音作りが難しいものほど、プロのサウンドデザイナーによるレベルの高い音色が予め用意されていると嬉しいものですからね。

ちなみにですが、カットオフフリーケンシーやアタックタイムなどのパラメーターを操作して表示される数値は
パーセントなどではなく、実際の数値(○○Hzや○○msといった具合)なので、これまたロジカルに音色を作る人には何気なく嬉しい部分かもしれません。
シンセの中には「意味はよくわからないけど使い手を刺激する音が出るのでヨシ」的なフィーリング重視のものもありますが
PSYN IIはどちらかというと「シンセであれをああしたら面白いんじゃないか」といった具体的なイメージを実現するのに向いているタイプだと思います。
僕としては、オシレーターの自由度の高さやEGの緻密な設計がかなり気に入りましたね。

十分自由度が高く完成度も高く良いシンセなのですが、あえて個人的な要望を書きますと
フィルターはマルチモード2基にしてオシレーターごとに出力先を選択出来る仕様にして欲しいですね。
あとは、最後のほうに帯域固定の3バンドでいいのでEQがあると嬉しいと思いました。

●サンプルソング

サンプル曲で使っている音は全てPSYN IIです。プラグインエフェクトは色々使いましたが。
曲制作にあたって音色をいくつか作りましたが、多機能ながら使いやすさも同居しているのが好感触です。

※PSYN IIはSONAR5、SONAR6のPEまたはProject5 Version2などに付属しています。単体販売はされていないようです。



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