Phase
Sonitus:fx Phase

複数の基本的なエフェクターからなるプラグインセットSonitus:fx suite。
今回はその中から『Phase』です。
名前だけ見ると「普通のフェーザーか」って思われるかもしれませんが、こいつはいわゆるフェーザーエフェクトではないんです。
このPhaseを言い表すのに正しい言葉は、ヘルプによると『フェーズ・シフター』または『フェーズ・ディレイ』あたりになるようです。
(※Sonitus:fxの『フェーザー』は、Modulatorというプラグインに統合されています。)

簡単に言うと入力信号の両方のチャンネルの位相の差を作りステレオ的な広がりを出したりするエフェクトで、操作系統は至ってシンプルになっています。
フィルター・タイプとフェーズ調節方法をボタンで選んで、[Phase]と[Width]を弄るだけ。
サラウンドミックス用のモードもあるようですが個人的にサラウンドは使いませんのでその辺については割愛。

基本的な[LR Phase]モードでは左右のチャンネルの位相の差を調節出来ます。
[Phase]で位相をどのくらいズラすのかを調節し、[Width]でステレオ的にどのくらい広げるのかを調節。
すごくオーソドックスな使い方としては、パッドを広げたり……とかが思いつくでしょうか。
どうもあんまり大きく広がる感じがしないんですが、簡単でいいですね。

ステレオの入力信号を扱う場合には、[Width]が簡単な広がり操作ツマミになるのも便利。
ステレオ録音で広がり過ぎてしまった波形などの定位を簡単に狭めたり出来ます。
左右のフェーズの差を表すメーター(プリ・ポスト切り替え可)が用意されているのも何気に嬉しいところ。