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Vc64gui
VC-64

VC-64はSession Drummer2と同じくSONAR6からの新顔。(Producer Editionのみ付属)
無骨な見た目のコイツは、ビンテージチャンネルストリップなるもの。
チャンネル・ストリップとは何かというと、名機といわれるアナログ・コンソールの1ch分を抜き出したモジュールのことらしいです。
アナログモデリングの技術が自慢なプラグインのようですね。
具体的な内容を見ると、ノイズゲート、ディエッサー、コンプレッサー×2、4バンドEQ×2を一台に詰め込んだ総合ダイナミクスプロセッサーです。

まず、見た目からビンテージらしくその気にさせてくれます(笑)
しかし僕は悲しいかな、アナログの機材をちゃんと使ったことはないのです。
なので何と比べるということもなく、単体のプラグインとして魅力的か否かを純粋に見たいと思います。

実はVC-64の特徴のひとつに、コンプやEQなど各セクションの繋ぎ方をパターンから選べるというモジュラー構造があります。
各セクションはスイッチによるon/offが可能。
これにより色々な使い方が可能になるのですが、使いこなすだけの知識と経験が必要になりそうです。
その繋ぎの中で必ず一番最初に来るのがノイズゲート。
これはコンプをかけた時なんかに不要なノイズが上がってきてしまわないための下処理のような感じなのでしょう。
その後に来るのがディエッサー。これはボーカルのサ行の不快な「s」を除去する装置。

で、EQとコンプですが、まずEQはしっかりかかるけど上品でいいですね。
質感もふくよかで気持ちいいので、このEQだけ使ったり、フィルターとして利用するのも全然アリだと思います。
デジタルでちょっとありがちなゲインをいじった帯域だけ機械的に強引に変化するような感じでなく、小さいゲインで使っても音が自然に変化し、効いているというのがよくわかります。

コンプもパンチが効いて硬質な感じでしょうか、アナログっぽい暖かみのある質感です。
深くかけると歪んできて、Distortionと名のついたプリセットもあります。
だからといって露骨で極端な感じではないので、これまた上品に使えます。

プロのサウンドデザイナーが作成したという多数のプリセットには、ボーカル用などインサートを想定したものからマスタリング系のものまでありますが
どれも質感が大きく異なっていて面白いです。
VC-64を使う上で得られる最大の恩恵は、やはりこの質感なのではないでしょうか。
例えばWAVESのマキシマイザーのように「手軽にキレイに音圧を稼げる」というようなタイプとは、当然全く違います。
アナログ的で安心感のある質感は、楽曲のマスタリングに使うと打ち込みで作った曲でもただのデジタルとは一味違う高級感が出ます。

●サンプル

サンプルではドラムとベースのトラックに、プリセット『Master Mix』でだんだんコンプのスレッショルドが深くなっていきます。でもあんまり極端なところまではやっていないので、効果がわかりにくいかもしれません。
いやぁ、質感は素晴らしいプラグインなんですが、使いこなすにはかなりの腕が必要になってくると思います。
プリセットはあるものの、少し敷居が高いプラグインですね。
もちろん「VC-64の可能性全てを引き出さなくてはいけない」なんてことありませんし、シンプルな使い方をしても素晴らしいプラグインであることに間違いはありませんが。

余談:ヘルプを見ると各部の詳しい解説やプリセットひとつひとつの解説と「こう使え」的な指針まで書いてあるので、かなり良いです。



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