実践音色作り!

炸裂!3オシレーターシンセリード

炸裂!3オシレーターシンセリード
DreamStationの3つのオシレーターを活かした芯のあるリード音色を作っていきたいと思います。
シンセサイズで使うのは基本的な知識が主で、難しくありません。

今回のセッティング↓



1.まずオシレーター2と3をONにしてやり、1で鋸波、2で三角波、3で正弦波を選択する。

…実はこれで完成です(早いな)
とは言ってもまた味気ないのは事実なのでフィルターなんかも使っていきましょう。

2.フィルターをONにし、LP2を選択。cutoffを80%、resoを20%くらいにして音に癖をつける。

一度カットオフを下げたことで倍音が死にますが、レゾナンスを上げてやると死んだ付近の倍音が再度強調されます。
なんて理屈を書いたところで別にこのフィルター設定が「正解」なんてことは全く無く、好みと気分です。

3.リード音色として表情豊かに歌うため、MISCのportaを30%に設定。

ポルタメントはリード音色で非常に有効です。かけすぎるとだらしなくなりますが。

4.最後の隠し味にLFO。ONにしてから、[FLT]を選択し波形は正弦波を。depth1%、rate20%に設定。

LFOは音に周期的変化を与える機能でしたね。
ここではcutoffをなだらかにdepth1%という非常に少ない値で変化させています。
何故こんなことをするのかというと、ここまでで作った音は「ただ出力されている変化の無い一定の音」だからです。
これまた好みと気分になってしまうのですが、人間はある程度「揺らぎ」があったほうが心地よさを感じます。
例えばただの正弦波は非常に機械的な音ですが、あれを一定時間聞いていると不快ささえ感じることさえあります。
LFOによりフィルターに微小な変化を与え、それを避けているわけです。特にロングトーンの演奏などで効果が出ます。

●サンプルソング

はい、これで、オシレーター×3によるしっかりしたシンセリードが出来ました。
ポイントは、オシレーターそれぞれで別の波形を選んでいるところです。
今回はパルス波を使いませんでしたが、それぞれで異なる波形なら別によかったのでそれに意味はありません。
異なる波形を重ねると音の密度が上がりオケの中に入ってもしっかり存在が残ってくれる音色が出来ます。オススメ。

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