実践音色作り!

強力!デチューンリード

強力!デチューンリード
ピッチが微妙にズレた音を重ねることで音にツヤや広がりを出すデチューンというテクニックがあります。
それを使って派手なシンセリードを作ってみたいと思います。
今回のセッティング↓


1.オシレーター2と3をONにし、全オシレーターで鋸波を選択。

ここではわかりやすくするためにとりあえず全て鋸波でいってみましょう。
もちろんこの波形でなければダメなんてルールはありません。

2.オシレーター2のfineを-10%、オシレーター3のfineを10%に。

はい、この状態がデチューンです。言葉通りにいくならtuneをズラすのがいいんでしょうがDreamStationでは細かいピッチはfineで。

3.フィルターをONにしLP1を選択、cutoffを80%、resoを40%に設定。

今回は倍音の多い派手な音にしたいので音を抑え込むフィルターは使わないという選択肢もありますが、レゾナンスを使うことによって逆に倍音を強調することも出来ます。

4.最後の味付け、USER ENVELOPEをONにし、[O1]を選択。Aを5%、gainを40%に。

これで音を出してみると、音のアタックになりやらパーカッシブな音が付加されています。
実はこれ、オシレーター1のピッチをアタックの瞬間物凄い素早く動かしているんです。
あまりに速いので、ピッチ変化とは聞こえず、一種のノイズのように感じるんです。
こうしてアタックを強調してやる方法もあると覚えておくといいかもしれません。このアタックノイズの度合いはgainで調節してやりましょう。

さぁ、これで派手なシンセリードの完成です。あとは場面に合わせてビブラートやポルタメントなんかを足してやるのもいいでしょう。
オシレーター波形の組み合わせやデチューンの具合なんかの好みを探ってみるのも楽しいと思います。

●サンプルソング

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